覗きこんだ穴の先に
くすぐるのは春の香り

迷い迷い旅立ちの日
拒する目に映る私

交わすがわす人は流れ
込み上げてく息が漏れて

言葉には
鳴りそうもなく

隙間風が静かに揺れる

何もいらない
当たり前のように
ここにいて

夢の続きをぼやきながら歩こう

始まりはいつだって
さよならが言えなくて
蘇る微笑み
薄れゆく程に

君が残した日々は
穏やかなままで
ありふれた午後に
変わらないままの君は僕の中

淡く染めた空はまるで
今も僕らを繋ぐように

長い光の向こう側で
手を振る君に会えるように

夕暮れまたね
振り向く時の一瞬を

忘れたって
何度だって
描きながら歩くよ

始まりはいつだって
さよならが言えなくて
蘇る微笑み
薄れゆく程に

君が残した日々は
穏やかなままで
ありふれた午後に
変わらないままの君は僕の中

始まりはいつだって
さよならが言えなくて
蘇る微笑み
薄れゆく程に

君が残した日々は
穏やかなままで
どんな僕もそっと
静かにただ明日を照らしてた